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−ぴちゃっ…ちゅっ
「…ん、ぁ、にぃさん」
兄は僕の胸に吸い付き愛撫を続ける。
僕は決して同性愛者では無い。
しかしこの身の美しさゆえ男どもから性の対象にされている事も重々理解している。
学校の下僕どもは僕をオカズにして自慰に耽っている事も知っている。
そして下僕の男どもがどの様な妄想をしているかも、僕には分っている。
ゆえに、これからされる事を想像すると怖い。
でも僕は兄に抵抗せずに耐えると心に決めていた。
「莉央」
兄に名前を呼ばれたので視線を合わせた。
「抵抗しないんだね?」
「....」
「これから私が何をしようとしているのか、賢い莉央なら状況を見れば、わかるよね?」
「...はい」
「抵抗しないって事は、いいんだね?」
「抵抗したら…やめてくれるのですか?」
僕は兄の下半身についてる反り起つ立派なソレを見て恐怖に唾を飲んだ。
視線を上げて、また兄の顔を見た。
「さすが莉央、抵抗しても私が止まらない事も分っているのだね」
兄はニヤリと笑った。
「本当は、男同士で…兄弟でこんな事するのって…間違っていると思います。…兄さんだけは僕に対して邪な感情を抱かないと信じていました」
「信頼を裏切ってゴメン。しかし、私はずっと莉央と一つになる事を夢見ていた…子供の頃からずっと機会を狙っていた。気づかなかった?」
「えっ?」
「莉央が生まれた時から私は莉央の虜だ。ずっと昔から美しく可憐な莉央を私の欲望で汚したいと思っていた」
「昔…から?」
「あぁ、そうだ。頭の中では何度も莉央を犯していた」
「そんな…兄さんに限って…そんな事…」
「ゴメン。私は莉央が下等生物に思っている男達と対して変わらないのかもしれない。何故なら私も莉央に欲情する男の一人だから」
「…兄さん」
「許してくれ莉央。私は莉央が愛しくて気が狂いそうな程に好き過ぎて、ずっと苦しい思いをしていた。お前のことが本当に愛しいのだ。…莉央、私のものになってくれないか?」
兄は切ない表情をして僕を見た。
あぁ・・・兄さんは本当に僕の事を想ってくれている。
本当は兄弟でこんな変な事するのは嫌だけど、兄さんが僕を欲しているのなら…尊敬する兄になら…僕の全てを任せてもいいかもしれない…。
何より兄に悲しい表情をさせたくない。
そう思って僕は小さく首を立てに振った。
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