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「・・・ま、まさ・・と?」

「いいかげんにしてくれ」

泣いてばかりじゃ、今までと何も変わらない。

「ヤるなら好きなだけヤれよ!こんな馬鹿みたいな事を延々と続けていくつもりなのか!?身体は奪えても心は離れていく一方だぞ?・・・本当は龍一だって気付いているんじゃないのか!?」

変わらなくちゃいけないのは俺も同じ。

「止めて・・・」

「俺を愛してるって言うけど、本当に俺を愛してるなら何故こんな事ばかりする?お前のは愛情でも何でもない!俺に対する執着だろ?愛して無いくせに、愛ばかり囁くな!」

「違う!俺は雅人を心から愛ッ「言うなッ!!・・・龍一のしている事は間違っている」

愛してるなんて言わせない。
今までのように無気力に龍一の気持ちを受け止めていてはダメだ・・・俺が変わらなきゃ龍一も変わらない、この馬鹿げた関係も継続していく事になる。


俺は我慢の限界を超えていた。
だから・・・
「もう・・・無理だよ。龍一・・・、俺もう耐えられない」

「まさ・・と」

俺は龍一の瞳を見て

「龍一が俺を本当に愛してるというなら・・・俺を・・・」


龍一の瞳が揺れ動く




「俺を・・・解放してくれ」




「まさ・・・と」
龍一はあきらかに動揺していた。

「俺をお前から解放してくれないか?もう、限界なんだ。絶えられない」

「・・・・」

「龍一、俺たちは長く一緒に居すぎた・・・俺らの関係は異常だ。このままでは俺も龍一もダメになる。だからもう、俺らは会わない方が良い、別れ「解っている!!」

今度は龍一の言葉によって遮られた。
俺は龍一の発言に少なからず驚いていた。

そして龍一はゆっくりと落ち着いた声色で話を続けた

「解っているんだ・・・俺が雅人に対する執着が異常な事も、雅人を苦しめている事も、俺がしてきた事が間違っていることも、雅人を傷付けてきた事も、俺らの関係が歪んでいる事も、雅人が俺の愛情に困っていた事も・・・全部わかっている」

「・・・龍一」
苦しそうな表情で語る龍一の睫毛が震えていた

「雅人が心を痛めて泣いていた事も・・・全部知っている。俺が最低だって事も・・・このままでは駄目になる事も・・・・」

龍一はゆっくりと俺の隣に座った。
ベッドのスプリングが少し音を立てた

「自分勝手な事だと承知している。昔、雅人の彼女を奪って傷付けた時の事・・・あの女に対しては今でも悪い事をしたとか思っていないけど、俺がした事によって雅人が傷つき心を痛めて泣いている姿を見た瞬間、すごく後悔した。・・・俺のせいで雅人が辛い思いをして、肩を震わせて泣いている・・・苦しそうな顔をしてる雅人を見た時は死ぬほど辛かった・・・俺が雅人を傷付けた張本人だから泣いている雅人を抱きしめてやる事も出来ない・・・もどかしくて苦しかった」

龍一は一度、深く深呼吸をしてまた話し始める
俺は龍一の話を黙って聞くことしか出来なかった。

「自業自得だよね・・・全て空回りしている。雅人を幸せにしてやりたいのに俺は雅人を苦しめてばかり・・・本当は雅人の笑顔が見たいのに、雅人には辛い顔や泣き顔ばかりさせてしまっている」

ゆっくりと話を続ける龍一は俺の予想外の行動をした





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あきゅろす。
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