psychotic
※6
最悪
「さて、続きをするよ雅人」
龍一が俺の膝裏を掴み上げると、足を大きく広げ上げる
「ぃやッ!それだけは止めてッ!お願い龍一ッ!止めてくださいッ!」
淳が見ているのに龍一と繋がるなんて事出来ない
『まさか・・・おいッ!止めろッ!龍一ッ!!止めろッ!これ以上やったらぶっ殺すゾッ!!やめ・・・』
「ア゛あぁァっ!」
下半身から伝わる、熱い肉棒が俺の肉壁を裂き侵入してくる圧迫感。
何度も経験しているから解る
ついに俺は、淳に見られてしまった。一番見られたく人に一番見られたくない所を・・・龍一と繋がっている様を。
「もう少しで全部入るからね雅人・・・ッ」
「あぁ、あ、ッ・・ふぅうああ・・・あ」
「ほら、全部飲み込んだ」
『りゅういちいいいッ!!!抜けええッ!!今すぐソレを抜けッ!マジ殺したるわッ!』
「うるさいな、文句が有るなら電話を切りたまえ。・・・言われなくても今から抜くよ。激しく抜き差しを繰り返して雅人を可愛がってやる」
龍一の腰が動き始める
「だめぇ、うごいちゃ・・・やだ・・ぁ、はんっ!アッ!あひぁっ!アッ、あっ、あんぅ!」
-パンッ!パン、パンッ!パパンッ!!
お願いだから見ないでよ。
どうして電話を切ってくれないの・・・いやだよ!こんな姿をこれ以上淳に見られたくない・・
『まさっ・・・』
「悔しいだろ?雅人と一つになっているのが自分じゃなくて妬ましいだろ。自分じゃない男に喘がされている雅人を見るのは苦しいだろ?・・・そして、こんな雅人の痴態を見て興奮している自分が情けないだろ?」
『何をッ!!?』
「違うのか?・・・こんなに可愛い雅人を見て冷静でいられる訳ない・・・だろ?」
『・・・・・』
「だが、雅人と繋がっているのはお前じゃない。俺だ!」
『龍一!テメーッ!!』
「俺が憎いか?俺は・・・お前を殺したいほど憎い」
『こっちのセリフだボゲェ!!』
「こっちのセリフ?ふざけるな。俺はお前が許せない。俺はずっと雅人を見てきた。愛してきた・・急に出てきた貴様とは訳が違う。許せない、雅人もお前も許せない・・・俺は雅人をこんなに愛しているのに・・・・雅人は・・・ッ!だから壊してやるッ!壊れるくらいにまた雅人を愛してやる」
龍一の速度が速くなる
パンパンパンパンッ!!
「だめぇーッ!!はんっ!アッ!あひぁっ!アッ、あっ、あんぅ!ぃやあああぁあッ!!」
「雅人・・・愛してるッ!!」
-ドクンッ!!
-ピュピュッ
龍一は俺の中に熱をぶちまけた
俺はペニスを触られてもいないのに後ろだけでイってしまった。
俺は廃人の様に天井をうつろな眼で見ていた。
もう、何も考えたくない・・・辛い、現実があまりにも辛すぎる
きっと淳はこんな俺に嫌悪感を抱くはずだ・・・。
終わった
告白もせずにこんな形で俺の恋は終わったんだ。
俺の恋心はまたしても龍一に奪われてしまった・・・俺の中の大切なモノが音を立てて崩れていくような気がした。
涙が止まらない
龍一がペニスを抜き取ると、ポッカリ空いているだろう俺の穴からドロリと龍一の精液が伝い落ちる感覚がした。
『雅ッ!大丈夫かッ!?まさぁ!』
「どうして・・・電話を切ってくれなかったの・・・?」
俺の声は震えていた。
こんな姿を淳に見られたくなかった。
俺が携帯を見る事無く未だに天井をぼんやりと見つめて小さく呟く
『・・・それは・・ゴメン雅』
「ゴメンね淳・・俺、汚くて、最低でゴメンね・・・今まで友達でいてくれてアリ・・ガ・・ト」
最後は泣き声で声がしゃくれて上手く発音出来なかった。
『何言うてんねん!今まで・・・って何やねん!?』
「俺・・・最悪でしょ?男に掘られてイっちゃうなんて本当に最低でしょ?気持ち悪いよね・・・無理に気を使ってまで友達してくれなくても大丈夫だよ・・・だから今までアリガトウ」
『雅ッ!雅は気持ち悪くなんてないッ!俺はッ!俺はどんな雅でも受け入れる!!俺は雅の事がッ』
-プツッ
淳の言葉が中途半端に途切れたと思って携帯の方を見たら、龍一が切断ボタンを押していた。
しかも、そこを長く押して携帯の電源も切った。
「あぁ、うっとうしい」
龍一は俺の携帯を俺の制服に戻した。
「龍一?」
「邪魔者は消えた。雅人・・・エッチの最中で俺以外の名前を呼んだ御仕置きをしなくちゃね」
龍一がゆっくりと俺に近寄る
「・・・い、いや・・・」
冷静に考えたら龍一が一回で終わるはずが無い
「雅人、愛してるよ」
愛してる?
龍一の言った言葉が脳内をグルグルと巡る
愛してるって何?
俺の事を愛していると言うなら何故こんな酷い事をするの?
俺の事を世界で一番知っていて、世界で一番見ているっていうなら俺が今までどれ程、傷ついて泣いて苦しんできたかというのも龍一は解っているはずだよね?
俺にとって淳がどんな存在かも知ってた?
普段だったら絶対に俺の肌を他人に見せない龍一が性行為を、よりによって淳に見せ付けた・・・つまり龍一の行動は故意。
龍一は知っていた。
俺が淳を好きな事を・・・だからわざと見せ付けたんだ。修復が出来ないように叩き割ったんだ。
龍一はいつも俺から大切なモノを奪ってズタズタにする。
もう・・・我慢できない、耐えられない。
苦しみ、悲しみ、空虚感、喪失感…怒り
負の感情が俺の胸に渦巻く
俺はついにこの言葉を龍一に向かって言う。
「・・・嫌いだ」
「雅人?」
俺は龍一の顔を、眼を見た。
「龍一なんか大ッ嫌いだ!!!」
今まで我慢していたものが堰を切ったようにあふれ出し、俺は怒鳴るような声で言った。
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