図書館シリーズ。 。 「行政訴訟で、原告勝訴の可能性が低いとはいえ…」 「憲法違反スレスレの問題が絡んでるっていうのに、これほどのスピード審理で敗訴になるとは思わなかったわ」 「床屋事件のときでさえ和解だったのに」 「上告までの準備はしてあるんですよね?」 「もちろんよ。ただ、この結果ですもの。意気があがるというわけにはいかないわね」 「………………………………………………あ。」 「どうかした?」 「なんでも。…………ちょっと前のこと思い出して。」 「変な佐藤」 「……………」 「最高裁まで行って表現の自由も守れないような判決がでるんなら、当麻先生いっそどこかの国に亡命しちゃえばどうでしょうねー」 「……笠原。お前、もう一回言ってみろ」 「いや、佐藤が当麻先生を匿いはじめたころの予想で言ってたな。なんて思って!」 「いいから、もう一回言って!」 「す、すみません何だか知らないけど謝りますごめんなさい」 (怒ってないからもう一回言え―――――――!) (既に怒ってるじゃないですか―――――――!) (上官、それは、尋問ですよ) [*前へ][次へ#] |