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暖かい。

さっきまでだって温かかったけど、それとはべつだ…。安心する…。


すごく久しぶり。
明るい夢が見れそう。
悲しい夢じゃなくて、楽しい夢。
忘れたいと願ってしまうようなものじゃなくて、覚えていたいと願うような夢。

あたたかい、夢。


ありがとう、きっと和だよね。
うんん、きっとじゃなくて絶対。
あの日から、あなたはあたしの家族なんだよ。
唯一の、たったひとつだけ。

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大好きな人たちと会えなくなった日。


すごい、雨だった。まさに土砂降り。

そんななか、傘もささずにカッパも着ずに、ただ空を見上げていた。


目に入ってきたのは、霞んだ空とぼやけただれかのTシャツ。

耳に入ったのは、地を叩く雫の音と攫う風の音。そして、掠れた怒鳴り声。



もしかしたらこれがあなたとのファーストコンタクトだったのかも。
直接話したことはなくて、ただのクラスメイト。

ただ、あたしのだいすきな両親の、たいせつな友達の子供であるってだけの。


そんな関係だったあたしたちの。


はじまり、だった。



"家族"っていう、新しい関係の。

新しい存在の。


かけがえの、ない人。





(な、傘も差さずにこんなとこでなにやってんだよ!?)(…なにも……)(ちょ、おい!柏原!!?)


抱きとめてくれたその腕に、世界を感じた、なんて言ったら、和はどうしてた…?




こんな、それぞれの
特別な関係






End.
→あとがき



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あきゅろす。
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