[携帯モード] [URL送信]
終わらない二人(ベル)



「私が明日死んだらどうする?」


後ろに抱きつきながら私の髪をいじったり、キスしたりしているベルに何の気なしに聞いてみた。


「何、死ぬ予定でもあんの?」


「ないけど、単純にどうするのかなって思って。」


私はもしベルが明日死んでしまったらどうするだろうか。泣いて嘆いて悲しんで狂ってしまうかもしれない、ベルのいない世界に色はないから。楽しいことなど、幸せなことなど一つもないから。けど、それでも私は生きているような気がする。ただ息をしている、心臓が動いているだけの人形のように。


「許さねぇ。」


「え?」


「突然死んだら絶対なまえのこと許さない。勝手に死ぬとか何?マジありえねー。」


「ベル、」


「姫は王子と一緒に生きて一緒に死なないといけないんだよ。だからなまえは俺が殺す。そんで俺はなまえに殺されるんだ。」


当たり前だろ?とさも当然のように言っているベルにおもいきり抱きつく。


「ベル、死ぬまで一緒よ?」


「ばーか、」


























終わらない二人
(死んでも一緒だし)


[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!