第1章第1話:始動
Spieldose第1章第1話
「始動」
リ…リート・シュメターリング
タ…タクト・オトハ
ミ…ミズキ・オトハ
ロ…ロザリア・ローリンズ
シ…シュクレ・フルール
〜ギルド〜
リ「やほーっ♪依頼受けに来たよ☆」
シ「あら、リートちゃんじゃない。珍しいわね乗り気だなんて。普段なら生きる為に仕方がなくって感じなのに」
リ「実はね〜、ボクの大事な実験に使うマンドレイクの粉が高くてさぁ…お金が必要になったんだ」
シ「なるほどね…報酬高めの仕事っと……あっ!これなんてどうかしら」
リ「どれどれ?」
シ「内容は…うーん、大変そうね。詳しい説明は実際依頼人に会ってみないと」
リ「ふーん、ちょっと面倒だなぁ。いくらぐらいなの?報酬」
シ「10000マルカくらいね」
リ「10000!?全然足りるどころか他の材料も買えちゃうよ!!打ち合せ場所は…町外れの白い建物ね!ちょっとボク行ってくる!」
シ「あっ!リートちゃん!?…行っちゃった…もう、興味ある事には行動早いんだから……ってこれSランクの依頼じゃない!!…大丈夫かしら、あの子…」
〜日本帝国・国会議事堂前〜
タ「まったく、妹に口答えすら許して貰えない兄貴なんて、情けないったらありゃしない…」
ミ『世界の平和を守るのですわ!』
タ「って、結局は僕におしつけてるだけじゃないか…しかも」
ミ『お兄様には、本日より重要な任務に就いて頂きます。シュヴィンデル幹部である『暁闇のファリン』という女性がドイツに潜伏しているとの情報を得ましたの…片付けてきて下さるかしら?』
タ「片付けてって……ま、仕方ないか。さっさと術でドイツまで飛んじゃおう」
〜ベギネン=ハンブルク・ブルーミスト(ドイツ支部)〜
リ「やっと着いた!ここであってるんだよね?ぶるーみすと…みずき・おとは…誰なんだろ」
タ「うわあぁ!君そこどいて!!」
リ「へ?ほわあぁあ!?…っ…いたたたたた」
タ「うぅ…ワープ滅多に失敗しないはずなのに…あっ!すみません、大丈夫ですか?」
リ「大丈夫じゃないデス…っていうか重いよ〜ボクの上からどいてくれない?」
ロ「ちょっと!何やってるのあなた達。…タクト?どういう事なのかしら」
タ「ロザリア!えぇっと…これは、その…ワープが失敗しちゃって…」
ロ「そう、ワープが失敗したの…珍しい事もあるものね」
タ「ほ…本当の事なのにぃ…」
ロ「はいはい、さっさと起き上がる!ところで…あなた大丈夫?何かされてない?」
リ「はい、何とか…そうだ!あの、ボク依頼を受けに来た者なんですけど…」
ロ「まぁあなたが?そう、それなら中で詳しく説明するわ。…ようこそ、対シュヴィンデル組織”ブルーミスト”へ」
〜ブルーミスト(ドイツ支部)・応接室〜
ロ「さて、今回の依頼内容なんだけど…タクト説明して」
タ「僕?まぁ…簡潔に言えばシュヴィンデルのファリンって女を倒すんだけど…」
リ「はいはーい、質問"シュヴィンデル"って何ですかーっ」
ロ「悪の組織よ。世界各地で様々な悪事をしてる。ここブルーミストはそれに対抗する為に作られた組織と言っても過言じゃないわね」
リ「ふむふむ、なるほどねー」
タ「まぁこの依頼は長期型で、シュヴィンデル自体を倒すまでは付き合って貰わないといけないんだけど」
リ「はいはい…って、ええぇ!?その女を倒して終わりじゃないの!?」
ロ「あなた…依頼書読んだの?」
リ「あ、あははー;でもボク長期型の依頼受けたくないし…やっぱりこの話無かった事には―」
ミ「できませんわ」
タ「ミズキ!こっちに来てたんだね」
ミ「つい先程ですけれど。それより、リート・シュメターリングさん?この依頼はブルーミストの極秘事項に触れてますの」
ロ「依頼書に書いてある通り、知ったからには断る事が出来ないのよ」
リ「何それ!軽く詐欺だよぅ…」
タ「ちゃんと説明読まなかった君も悪いと思うんだけど…」
リ「とにかく!ボクはやらないからね!!」
ミ「自己中心的な女性ですわね…お兄様、後は頼みましたわー」
タ「え!?ちょ、ちょっとミズキ!…はぁ、仕方ない。それじゃリート、この依頼が完全に終了した暁には報酬を二倍だすよ」
リ「早速出発しようかタクト!」
ロ「現金な子ね…」
リ「あっ!お願いがあるんだけど…」
ロ「何かしら」
リ「タクト人体実験に使っていーい?」
タ「なっ!ダメに決まってるじゃないか!ね!ロジー!!」
ロ「いいわよ。死なない程度にね」
リ「おっけ〜☆」
タ「……女って…恐い…」
〜ブルーミスト(ドイツ支部)・ミズキ私室〜
ミ「始まりましたわね。この、世界をもゆるがす戦いが…」
To Be Continued...
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