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第2章第5話:和解

Spieldose第2章第5話
「和解」

リ…リート・シュメターリング
タ…タクト・オトハ
ア…アスカ・クラフト
クレ…クレア
ス…スー
クー…クー

村長…村長
村母…村の子供(レン)の母親
村子…村の子供(レン)
村1…村人1
村2…村人2
村子2…村の子ども2


〜森の中〜

ア「ここは…どこだ?」

タ「…あっちに火が見える。暗くてよく分からないけど、ここはヴィスタリカじゃないみたいだね」

クレ「空間転移が成功したんだよ!スー、クー!!」

クー「ほんとう…?」

ス「や、やった…やったぜクー!おれたち、ちゃんとみんなをとばせたんだ!」

村1「う、…ここは……俺たち、助かったのか…?」

村2「生きてる…生きてるのね!私たち!!」

村1「あぁ!何という奇跡だ…!」

ア「アイツらも無事だったみてぇだな」

村長「…これは、お主らがやったのか?」

ス「!…そんちょー」

クー「おっお兄ちゃんはわるくないんです!ぼくが、その――」

ス「何いってんだよスー!これはおれが言いだしたんだろ!だからそんちょー…追いだすならおれを――!」

クレ「…………」

村長「もうよい、もうよい…どうやらわしらは、1つ大きな間違いをしていたようじゃ」

村2「村長…?」

村長「スー、そしてクーよ」

クー「は、はい…」

村長「…村を、救ってくれてありがとう。ヴィスタリカの民を代表して礼を言わせてくれ」

ス「!…おれたちは、別に…」

村長「ほれ皆も、感謝の気持ちを口にするのじゃ。それがわしらの…ヴィスタリカの新たなスタートとなる」

村2「………」

村1「……だが――」

村子「ありがとう」

クー「え?」

村子「ぼくたち、たすけてくれたんでしょ?だから、ありがとう!」

ス「おまえ…」

村子「ほんとうはね、木の上からたすけてくれたときもありがとうって言いたかったんだ。今からでも…お友だちになってくれる?」

村母「レン…」

クー「でも、ぼくたちは――」

村子「ぼく、みんなで仲良くしたいよ。みんなとあそびたい…それは、いけないことなの?ママ」

タ「レンくん…」

村母「……いいえ。いけないことではないわ、レン。あなたたち、昼も今もこの子を助けてくれてありがとう。今までひどいことを言って、ごめんなさいね。どうかレンとお友達になってくれないかしら」

村1「俺も…ごめんな。ありがとよ、2人とも」

村2「ありがとう!本当に助かったわ!」

村子2「ありがと!」

ス「――みんな…!」

クー「お兄ちゃ、うぅ…ふぇ」

ス「バカクー、泣くなよ…おれだって…がまんしてるんだぞ…!」

クー「ぼくたち…もう、2人きりじゃないよね?これからは、…みんなといっしょに…いられるんだよね…?」

ス「あぁ…みんな、いっしょだ…!」



ア「…これにて一件落着、か?」

タ「2人とも村の人たちと和解できたみたいだし、もう迫害は起こらないんじゃないかな。本当に良かった…」

クレ「…どんな不思議な力を持っていたって、共存は決して不可能なことじゃないんだよ。…あの子たちはもう、大丈夫かな」

タ「?クレアさん、今何て――」

クレ「さ!ボクたちは早くリートが休める場所を見つけなくちゃ!」

ア「あ。……すっかり忘れてたぜ」

村長「それなら安心せい。幸いなことにここはわしらの国の首都、ベランの近くみたいじゃ。きっと宿屋もあることじゃろう」

タ「ベラン…。!ブルーミストのスイス支部がある町だ」

村長「ほう、お主はブルーミストの者であったか」

タ「あ、はい。ヴィスタリカの火事についてはこちらで何とかできると思います」

村長「ふぉっふぉ、それは頼もしい。お願いしてもよろしいかな?」

タ「もちろんです!」

村長「世話をかけてすまないのぉ」

クレ「じゃあ早速ベランへ向かおうか!…リートについて、聞きたいこともあるみたいだし?」

ア「!……あぁ」


To be continued...


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あきゅろす。
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