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第2章第3話:危機

Spieldose第2章第3話
「危機」

リ…リート・シュメターリング
タ…タクト・オトハ
ア…アスカ・クラフト
クレ…クレア
マ…マドル
ス…スー
クー…クー
村…村人(女)
敵1…シュヴィンデル兵1
敵2…シュヴィンデル兵2
敵3…シュヴィンデル兵3
敵4…シュヴィンデル兵4


〜ヴィスタリカ〜


村「…きゃーっ!!」

ア「今の…悲鳴か!?」

リ「うぇ?なになにー?って…人が、倒れてる…!」

ス「ひ、ひどいよ……だれがこんなこと!!」

タ「…、焦げ臭いね。どこかで火事が起きてるのかも…」

クレ「!みんな、クーが危ない!早いとこ見つけないと――」

敵1「なんだ?お前ら…ただの民間人じゃねぇなぁ」

敵2「このガキ…マドル様がおっしゃってた片割れよ!」

ア「なっ…マドルだと!?あいつがここにいんのか!」

クレ「マドルって?」

タ「聞いた事があるよ…"冷徹のマドル"、シュヴィンデル幹部の1人。そうじゃなかったっけ?」

リ「ほぁっ幹部その2!じゃあじゃあ強いのかなー」

ア「んなこと言ってる場合か!!マドルか…やべぇな、アイツは――」

敵2「ごちゃごちゃと何話してるんだい!?」

ア「だぁあ!人が話してんのに割って入るな!って、やべ…!」

敵2「あっ…あなた様は!」

ア「…よし、ずべこべ言ってないで早く殺るぞ」

クレ「うーん、それもそうだねっ!じゃあ、遠慮なくいくよ☆」

タ『"あなた様"…』

ス「うわぁてきがいっぱいきた…!」

クレ「スーは下がっててね!ここは師匠の見せ場だぞー!」

ア「自分で言うなよ!」

タ「僕は支援に回ります!リート、アスカ、前は任せたよ!」

リ「おっけぃ!まっかせて☆…はっ!やぁっ!」

敵1「くそっ!」

ア「悪く思うな…よっ!おりゃっ!!」

リ「っひゃ〜痛そう…ナックルに刺々付いてるしぃ」

ア「オレはオマエお手製爆弾のが怖い」

クレ「リートー!実験台くーん!伏せて☆」

ア「誰が実験台だ…ってうぉあ!!いきなりナイフ飛ばすんじゃねぇ!……とか言ってる間に、全部当たってら」

リ「さっすがクレア!腕は鈍ってないね♪」

クレ「まぁね!リートも上達してるよーっ」

敵3「なんだこいつら…すごく強いぞ!勝てる訳ねぇ…!」

敵4「弱音を吐くな!ふ、ふん!こっちには数がいるんだ!負ける訳が――」

タ「神より生まれし水流よ…全てを巻き込め!…いくよ!スウィルブラスト!」

敵3「うわあぁ!」

タ「ふぅ…これで一気に片付いたかな」

ス「すげぇ…あんなにいたのに!全部やっつけちゃった!」

村「…う、うぅ…」

タ「!この人息がある!…大丈夫ですか?」

村「えぇ…むこうに、向こうに強そうな男が!あいつが村を焼いたんです!!お願い、助けて…!」

リ「ぃーよし!こっちも片付いたし、このままボスさんのとこまで行っちゃおう!!誰が一番早いか競争だよーっ」

ア「アホか!!」


〜ヴィスタリカ・中央広場〜


マ「愚かだな…こんなもんか」

クー「…もっ…もうやだよ!…みんなしんじゃう!」

マ「元からそのつもりだと言っただろう…安心しろ、オマエの兄だけは殺さない」

クー「でも!」

マ「…オマエ達を迫害するような人間だぞ?生きる価値など、無に等しい」

クー「うっ…ひっく…お兄ちゃん…助けてぇ」

ス「クー!!」

クー「!?お兄ちゃん!」

クレ「クー!よかった無事で…」

マ「ちっ…邪魔が入ったか」

タ「君がマドル…だね。クー君を離してもらおうか。…タクト・オトハ、ミスティの名により君を拘束する」

マ「はんっブルーミストの犬が。オマエは何も見えちゃいないな」

タ「何…?」

マ「オマエが解放を望むコイツも、村をこうした原因の1人、つまり共犯なんだよ!」

クー「!ちがう…ぼくは…おにいちゃんを――」

ア「利用してただけだろ。ここまでした以上…もう用はない筈だ。それとも、連れ帰らなきゃいけない理由があるのか?」

マ「!…アスカ。なんでここに……」

リ「へっへ〜ん残念だったねお兄さん♪アスカはシュヴィンデルのスパイだったんだよー!」

マ「アスカが、スパイ?……ふふ…はははは…!」

リ「むっ何がおかしいのー?」

マ「…くくっ…冗談はよしてくれ。そいつはな…」

ア「やめろ!!」

マ「オレ達のボスの息子だ!…その意味、もちろん分かるよなブルーミストさん?」

タ「…やっぱり、そうだったのか…!」

リ「えぇっ!?アスカそんな偉い人なの!?」

クレ「リート、ズレてるズレてる」

マ「だ か ら 、スパイなんてありえないんだ…よっ!」

リ「うわぁっ!」

タ「リート!!」

ア「マドル!もうやめろ…っ」

マ「…オレに手を出せば命令違反だよ?アスカ」

ア「くっ……!」

タ「飛び道具か…厄介だな。クレアさんはスー君を連れて下がってください!クー君は…」

クレ「ボクが必ず助ける。…だから、頑張って!」

タ「…分かりました。よろしくお願いします!」

クレ「おっけい♪」

マ「はははっバカかお前ら。ガキはここにいるんだぞ…っ!?」

リ「ちょっとーっ忘れないでよね!君の相手はボクだよ☆」

マ「ナイフか…だが近付きさえしなけりゃただの飛び道具。じゃあこれはどうだ…?」

タ「銃がボーガンになった!?」

ア「マドルは金属を自由自在に変形できる能力を持ってる!しかもアレは――」

マ「ただのボーガンだと思うなよ?」

リ「ボクの周りに糸が張り巡らされてる!」

ア「それだけじゃねぇ!そいつには猛毒が塗ってある!むやみやたらに触ったら…確実に死ぬぞ」

リ「じゃあ動けないじゃないか〜!」

タ「くそっ…そうだ!スー君たちの空間転移術を使えば…!」

ス「わっ!ししょー!!てきがこっちきた!」

クレ「はいはーい☆」

クー「……ひっく…おにい、ちゃ…」

タ「無理か…!リート、どうにかならない!?」

リ「できたら苦労しないよーッ!!」

マ「ふんっ惨めだな。何の力も持たない人間とやらは。…さて、まず一人片付けるか」

リ「ななな何か危なそうなの出してきたぁ!?ここここっちに向けるなぁー!!」

マ「これで…終わりだっ!!」

タ・ア「「リート!!」」

リ「うわヤバっ―――!」


To Be Continued...




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