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 他にも色々あるけど紹介が面倒なので割愛します。

 さてやってきましたD校舎。
 雨音の登場に、何人かが後ろへ引き下がりました。不良に恐れられる雨音、ある意味凄い。



「よっ、うーちゃーん!」


「……雨音、…どうした」


「今日も赤いですなー朝から血のシャワーを浴びたの?」


「…どっちかっていうと夜、だ」


「うほほぉ…僕も浴びたい!」



 極自然に当たり前のように、卯月の膝の上へ座る雨音。卯月も何もいわず雨音を抱きしめ、ちょっとした冗談を返した。

 うん、雨音喜んだ上に周りは誰も笑ってないけどね。

 シャワーとまではいかないけど、夜とか暴れて返り血浴びてるからね!!



「……で?」


「む、そうでした。…はいっ、ハッピーバレンタインうーちゃん」


「え…」


「うーちゃんのためにね、僕スッゴい心を込めて作ったの…た・べ・て?」


「あ、雨音…!」



 うん、無表情だけど。
 上目使いでチョコを差し出された卯月。顔真っ赤にして雨音をギューッと抱き締めました。
 チュッチュッと首にキスしたのはいつものことね。

 雨音も嫌がらないし。
 むしろギューッていいながら抱き返しちゃうし。


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あきゅろす。
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