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はい、この3年間で弥生は雨音の扱いをマスターしました。
ちゃっちゃらー
やよい は だいまおう に しんか し……ゴメンナサイ。
だが実際、つけてもらった雨音は飛び跳ねるように喜び、そして色んな人に体当たりをかましていた。
羨ましいと睨む睦月だが、皆体は無事かと確認中で気づかない。
「ふっふふーん♪んんっふーふ♪」
「機嫌エエな…それがまたかわええんやけど」
「むっちゃんむっちゃん!」
「っ、な、なんや?」
「似合う?似合うっ?へへー花つけてもらっちった」
「グハァ…ッ!」
「………む、きたにゃい」
「ほんと汚い。雨音、汚れるから先いくよ」
「ほいほーい」
ほにゃっとした笑み炸裂!
どう見ても平凡なのに睦月1000のダメージ!
綺麗な弧を描いて鼻血を出しましたとさ。
それから2人は先に教室へ行き、卒業式が始まるまで待機した。
妙に機嫌のいい雨音にみんなドッキンドッキン。このまま無事、卒業式を終えることが出来るのだろうか…?
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