7 はい、この3年間で弥生は雨音の扱いをマスターしました。 ちゃっちゃらー やよい は だいまおう に しんか し……ゴメンナサイ。 だが実際、つけてもらった雨音は飛び跳ねるように喜び、そして色んな人に体当たりをかましていた。 羨ましいと睨む睦月だが、皆体は無事かと確認中で気づかない。 「ふっふふーん♪んんっふーふ♪」 「機嫌エエな…それがまたかわええんやけど」 「むっちゃんむっちゃん!」 「っ、な、なんや?」 「似合う?似合うっ?へへー花つけてもらっちった」 「グハァ…ッ!」 「………む、きたにゃい」 「ほんと汚い。雨音、汚れるから先いくよ」 「ほいほーい」 ほにゃっとした笑み炸裂! どう見ても平凡なのに睦月1000のダメージ! 綺麗な弧を描いて鼻血を出しましたとさ。 それから2人は先に教室へ行き、卒業式が始まるまで待機した。 妙に機嫌のいい雨音にみんなドッキンドッキン。このまま無事、卒業式を終えることが出来るのだろうか…? [*前へ][次へ#] [戻る] |