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けれど怖いから誰も文句はいいません。
はい、水無月雨音伝説は最強であり、この2人もそれに+αされているのです。
『…す、進めても…いいですか…』
──ポン、ポン
進行役の先生を他の先生が慰めたのは、いうまでもない。
はい、ってことでさっさと卒業式をやっちゃいましょー!
◆
「むぉっ、弥生、睦月見てっ!」
「んぁ?ど、どないしたん?」
「何かつけてもらってる!あれはもしかして…っ」
「……ああ、卒業生への花…っていってもリボンでしょ」
「いーなーいーなー僕もつけて欲しいなーっ」
「ぶふっ!か、かわええ…っ」
右に左に体を揺らしながら、珍しく可愛らしい声をあげて笑顔を見せる雨音。
睦月に105のダメージ。
鼻血はギリギリ抑えられたようだ。
……と、いうか、
「行けば普通にもらえるし。ほら、そんなに欲しいならさっさと行く」
「ほっほぅ!すいやっせーん!僕にもつけて下さーいっ、100個!」
「多いやろっ!!」
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