5 けれど怖いから誰も文句はいいません。 はい、水無月雨音伝説は最強であり、この2人もそれに+αされているのです。 『…す、進めても…いいですか…』 ──ポン、ポン 進行役の先生を他の先生が慰めたのは、いうまでもない。 はい、ってことでさっさと卒業式をやっちゃいましょー! 「むぉっ、弥生、睦月見てっ!」 「んぁ?ど、どないしたん?」 「何かつけてもらってる!あれはもしかして…っ」 「……ああ、卒業生への花…っていってもリボンでしょ」 「いーなーいーなー僕もつけて欲しいなーっ」 「ぶふっ!か、かわええ…っ」 右に左に体を揺らしながら、珍しく可愛らしい声をあげて笑顔を見せる雨音。 睦月に105のダメージ。 鼻血はギリギリ抑えられたようだ。 ……と、いうか、 「行けば普通にもらえるし。ほら、そんなに欲しいならさっさと行く」 「ほっほぅ!すいやっせーん!僕にもつけて下さーいっ、100個!」 「多いやろっ!!」 [*前へ][次へ#] [戻る] |