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『やっべぇ、俺、今ならアイツと出来る…!』

『こ、声かけてみっか?どーせ会長たちとヤりまくってる淫乱なんだろ?』

『で、でもこえぇよ!』


(……僕たちだけじゃないの…?)



 肉にくニク29と連呼する雨音と、まだ鼻血を出しながら弥生たちのあとをついて入ってくる睦月。

 Sクラスしかいないとはいえ注目を浴び、いつものように雨音には非難の声と恐怖の声が投げつけられた。



 ……が、どうだろう。
 今日に限ってタチもネコも雨音を見て顔を赤くしているではないか。



「ヤヨちゃんヤヨちゃん、僕、5cmの厚さのステーキが食べたい」


「え? 何?聞こえない。もっと近くに寄っていって?」


「……うむ、若いのに耳が遠いとは……っと、僕はぁ、お皿ぐらい大きいハンバーグが食べたいでぇす」


──チュッ



「…………わぁ、キスしちゃった。今日僕の唇大活躍!」


「何、嫌なわけ?大体そんな大きいのあるわけないしメニュー変わってるし」


「おぉう…弥生まで変だ。ふむ、仕方ない。僕は1人で食べることにしようそうしよう」



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