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「………おぁ、毛虫!ふっほぉー…ぴ、ピンセットあったはず…!」


 ガサゴソとカバンを漁る不審者に近づく、2つの不審な影。
 そこは不審者の集まりですか。



「………あ、まね…?」


「む?その声は……ははーん、チミもこの毛虫が欲しかったのだね、皐月君!」


「いらねぇよ!何だよ毛虫って!」


「………あれ、違うのか。あ、閏はいる?」


「い、いえ…ご遠慮しときます…」



 生徒会の仕事も終わり、寮に帰ろうとしていた皐月と閏が暗闇の中、雨音を見つけたのだ。

 白衣が目立ったわけじゃない。
 何かが2人を雨音のもとへ引き寄せたのだ。



「おいおい…白衣も似合うじゃねぇか……なんなら裸白衣、っつーのもありだよなぁ」


「ほぅほぅ、それはいかなるもので」


「いかなるって、雨音が服を脱ぎゃいいんだよ。なぁ…なんか、今、すっげぇ雨音を喰いてぇ」


「っ、わ…さっちゃん声エッチ」


「そういう雨音こそ、なんかすげぇ…色っぽいぜ?」



 雨音の腰を引き寄せ、誰もが虜になるだろう低ーい声を耳元で囁く皐月。



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