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そして雨音も。
ここ数時間が嘘のように可愛らしい笑みを見せ、だが睦月以外はそれに恐怖を感じるという不思議な光景が、Sクラスではしばらく繰り広げられていた。
はい、解剖編の始まりです。
……ちなみに、無事解決してくれた弥生がSクラスで崇められたのはいうまでもない。
……え、普通はないって?まぁ、それほど雨音は恐怖対象なんだよね。
「そうとなれば理科室にレッツゴー」
「……ちょっと待って。勝手に使っていいとでも思ってるの?」
「……ふむ、確かに許可は必要ですな」
「えー生徒会室いくん?やめようやー雨音が汚れてまうー」
「むっちゃん来なくてもいーよ。僕、さっちゃんに早速会ってくるぜぃ」
「すんまへんんん!ついて行きます雨音はんにっ」
だから見捨てないでーとスライディング土下座。そのキレの良さに、雨音は拍手を送った。
睦月ウハウハ。
「ふんふふーん♪カエルの解剖ふふふーんん♪」
「かっ…かわええ…!」
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