[携帯モード] [URL送信]

 そして雨音も。
 ここ数時間が嘘のように可愛らしい笑みを見せ、だが睦月以外はそれに恐怖を感じるという不思議な光景が、Sクラスではしばらく繰り広げられていた。

 はい、解剖編の始まりです。



 ……ちなみに、無事解決してくれた弥生がSクラスで崇められたのはいうまでもない。

 ……え、普通はないって?まぁ、それほど雨音は恐怖対象なんだよね。



「そうとなれば理科室にレッツゴー」


「……ちょっと待って。勝手に使っていいとでも思ってるの?」


「……ふむ、確かに許可は必要ですな」


「えー生徒会室いくん?やめようやー雨音が汚れてまうー」


「むっちゃん来なくてもいーよ。僕、さっちゃんに早速会ってくるぜぃ」


「すんまへんんん!ついて行きます雨音はんにっ」



 だから見捨てないでーとスライディング土下座。そのキレの良さに、雨音は拍手を送った。

 睦月ウハウハ。



「ふんふふーん♪カエルの解剖ふふふーんん♪」


「かっ…かわええ…!」



[*前へ][次へ#]

5/21ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!