4 そして雨音も。 ここ数時間が嘘のように可愛らしい笑みを見せ、だが睦月以外はそれに恐怖を感じるという不思議な光景が、Sクラスではしばらく繰り広げられていた。 はい、解剖編の始まりです。 ……ちなみに、無事解決してくれた弥生がSクラスで崇められたのはいうまでもない。 ……え、普通はないって?まぁ、それほど雨音は恐怖対象なんだよね。 「そうとなれば理科室にレッツゴー」 「……ちょっと待って。勝手に使っていいとでも思ってるの?」 「……ふむ、確かに許可は必要ですな」 「えー生徒会室いくん?やめようやー雨音が汚れてまうー」 「むっちゃん来なくてもいーよ。僕、さっちゃんに早速会ってくるぜぃ」 「すんまへんんん!ついて行きます雨音はんにっ」 だから見捨てないでーとスライディング土下座。そのキレの良さに、雨音は拍手を送った。 睦月ウハウハ。 「ふんふふーん♪カエルの解剖ふふふーんん♪」 「かっ…かわええ…!」 [*前へ][次へ#] [戻る] |