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((もう嫌だ、誰かクラス変えてくれ…っ))
うん、まぁ、一番の被害者は同じクラスの子ってことで。
「ウザイウザイウザ………あ、」
「……ん?なんや弥生」
「別に授業でやらなくてもいいんじゃないの、それ」
「……?」
「だーかーら、解剖は自分で好きにやればいいじゃん。放課後なり使ってさ」
今ごろ気づいたその事実。
睦月はなぜ気づかなかったんだとまた頭を抱えた。
雨音と出会ってからそんな姿しか見られない、可哀想なイケメンである。
「ねぇあま 「ナーイスやよちゃん!うん、そーしようそーしよう、解剖同好会なるものを作ってしまおうじゃないかっ」……うわ、ウザ」
「むふふ、放課後みんなで解剖……なぜ気づかなかったんでしょうこんな素晴らしいことに…!」
(さっきまで唸ってたくせに…)
現金な雨音、それが雨音。
弥生の手をとって目をキラキラさせる姿に、睦月は泣いて喜んだとか。
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