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『あ、雨音はん…?』


『あー…うぅぅぅぅ…っ!』


『はっ、雨音が壊れてもうたぁあ!』


『ううううう!!』


『……ウザイんだけど』



 水無月 雨音、14歳。
 ハマるものは数知れず、その小さな体に吸収したものもそこいらの辞典より遥かに凄い。


 そんな中、彼が一番好きなのは "科学" だ。解剖も、実験も、天体観測も大好き雨音。

 楽しみにしていた解剖がないなんて……雨音、白石化、決定。




「こないに解剖好きとは思わへんかったわ…」


「そういえば、ことあるごとにカエル捕まえて解剖解剖、うるさかったしね」


「俺、雨音がずっとこのままなんて嫌やっ!」


「僕だってやだよ。ジメジメうーうーウザイし」


「もとに戻ってくれぇえ!」



 うぉおーと頭を抱えて騒ぐ睦月。
 ウザイウザイと真っ黒なオーラで繰り返す弥生。

 すでに1ーSはカオスと化していた。



 雨音、唸ってて気づかないけど。



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あきゅろす。
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