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2人からすれば相手にされないのは寂しいが、これが雨音の望んでいたスイス生活なのだ。
勝手についてきた人たちが悪い。
「……おい雨音、次は何をするんだ」
「え?……ふむ、そうですな……あ!むっふふ、これにしよっと」
「「……?」」
「ゴホンゴホン。えーお二人に指令を与えます。みんなの分のお昼を作れ」
「はっ?」
「え゙、ちょ、ムリや!」
「僕ね、僕ね、2人のも食べてみたいんだっ」
キランッとした目で2人を見上げてくる雨音。
料理をしない2人はゔっと答えに詰まるが、愛しの雨音には勝てなかったようだ。
はい、皐月&睦月 with プリプリエプロン in キッチーンッ!!
ちなみに雨音は犬を連れてまた探検に行ってるので、ほんとはエプロンをつけてなくてもバレないはずです。
「どうすんだよマジで…」
「俺、よぉ分かりませんよ」
「俺様だって分かるわけがない。何とかしろ」
「……ぷっ、エプロン似合っとりますよーククッ」
「……………」
クスクス笑う睦月に嫌な顔をする皐月。
だがどっちもどっちなため何ともいえない。
もし弥生がいたら……おぉ怖い。
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