15 2人からすれば相手にされないのは寂しいが、これが雨音の望んでいたスイス生活なのだ。 勝手についてきた人たちが悪い。 「……おい雨音、次は何をするんだ」 「え?……ふむ、そうですな……あ!むっふふ、これにしよっと」 「「……?」」 「ゴホンゴホン。えーお二人に指令を与えます。みんなの分のお昼を作れ」 「はっ?」 「え゙、ちょ、ムリや!」 「僕ね、僕ね、2人のも食べてみたいんだっ」 キランッとした目で2人を見上げてくる雨音。 料理をしない2人はゔっと答えに詰まるが、愛しの雨音には勝てなかったようだ。 はい、皐月&睦月 with プリプリエプロン in キッチーンッ!! ちなみに雨音は犬を連れてまた探検に行ってるので、ほんとはエプロンをつけてなくてもバレないはずです。 「どうすんだよマジで…」 「俺、よぉ分かりませんよ」 「俺様だって分かるわけがない。何とかしろ」 「……ぷっ、エプロン似合っとりますよーククッ」 「……………」 クスクス笑う睦月に嫌な顔をする皐月。 だがどっちもどっちなため何ともいえない。 もし弥生がいたら……おぉ怖い。 [*前へ][次へ#] [戻る] |