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 つまり、世話の仕方を説明していった、と。そう、待望の動物がやっときたらしい。

 家の裏に即席で作られた小屋と柵があり、雨音は嬉々として中に入っていった。



『メェ〜』
『モォー』
『ワンワンッ』


「おぉお…いっぱい!僕水無月雨音、1ヶ月4649ッ」



 ヤギ3、羊3、牛2、鶏4、犬1。
 順に頭を撫でて挨拶をしていく。

 あの話ほどとはいかないが、雨音はこれだけでも十分満足らしい。



「チミたちの主人は僕だ。ゆーこと聞くように……おすわりっ!」

『ワンッ!』


「わ……ふせっ」

『ワンッ』


「チンチン!」

『わふんっ』


「素晴らしい…!」



 完璧に躾られているその犬に、雨音は感動した。

 ひしっと抱き締め、グリグリと顔を押し付ける。



「うむ……獣臭…」


『メェー』
『メーッ』


「おぉう、服は食べないでくれたまえ。かわゆいかわゆい」



(あ、あ、雨音のがかわゆいわーっ!!)



 陰からひっそりと見ていた睦月、鼻血を出してその場に倒れた。




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