○ 声かけは半年前
だが、
病院でまた見つけたとき、嬉しかった。
心が跳ねた。
「…………おい、話がしてぇ。表でろ」
「…………………」
こっちへ向いた視線。
でもそのまま違う所に移った。
ム シ か !
「来いっつってんだよあ゙あ゙!?」
「……………………」
こっ……こいつムカつく。
確かに用があんのは俺だけどそれはねぇんじゃね?
「ちょっと…………」
お?
「うるさいです」
──カチーンッ
「来い」
周りがこっちを見てようが関係ねぇ。
こいつの腕を引っ張って外へ連れ出した。
なるべく人のいねぇ所に向かって。
「てめぇ何でいつも俺をみてくんだよ」
「…………………」
「その癖隣に座りゃあシカトか。訳わかんねぇよ!」
「そうですか」
「あ゙ぁ゙ん!?」
んだこいつ、
マジ意味わかんねぇ。
……が、今俺はコイツと喋ってる。
それが少し嬉しい。
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