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「10人未満は特別措置で全員2回捕まってもOKだっけぇ?」

「そもそもが10人未満の部が3つしかないそうですが」

「とりあえず人数としては12人分ってことか!」

「はっ、ビミョー」

「豊がいっちゃうかよっ」



そもそもこの人数に制限したのは豊だ、そこは悔しがるところじゃないのか。2回までOKなら、なんとかいけるかも?そう思ってしまうのはただの錯覚か。とりあえず人数の少なさについては、綿密な作戦をたてることで回避していくことにする。

他にも細かいルールはあった。自分と同等学年以上しか捕まえることが出来ない。つまり、1年は全学年に対し3年は同じ3年しか捕まえることしか出来ないのだ。いい返れば1年は1年から逃げ、3年は全員から逃げるということ。どの部活にどの学年がどれだけいるか、作戦はあるのか。全ては事前準備で決まる。

鬼はこいつ、という決まりがない鬼ごっこ。



「つってもまぁ、正直部費なんざどうだっていい」

「なんだと?」

「楽しめりゃそれでいい。俺を退屈させなきゃな」

「うっわ傲慢ー」

「ついでに生徒会のやつらを捕まえて吠え面かかせてぇ」



クツクツと豊が笑う。
それに触発され、朋也もクスクスと楽しそうに笑い、蒼たちは若干顔を青ざめさせた。


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あきゅろす。
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