25 「…おれ捕まえられるかな…」 「心配すんな。アオのことも含めて、親睦会までは部活は作戦会議すっぞ」 「よっしゃ!俺他の部とかちょっと覗いたりしてみるぜっ」 「オレもみんなに聞いてみよぉ」 「じ、じゃあおれは隠れそうなとことか探しとく。なるべく迷惑かけないようにするからっ」 むん!と意気込んでそういえば、おかしそうに吹き出した豊にくしゃりと髪を撫でられた。俺様なところがあるから、もっと強くいわれ切り捨てられるかと思っていた。 けれど豊は蒼のこともちゃんと考えててくれてるようで、蒼はそれが嬉しくて、自分でもなんとかしたいと思ったのだ。 「ガキ扱いすんなしっ」 「はっ、ガキだろ」 「いやいや部長と同い年だから」 「でも蒼って年下っぽいよな!」 「幸作ひどっ」 さぁ、みんなで楽しむためにも、十分な作戦を練っていこうじゃないか。楽しんで、それに結果がついてきて、部費がもらえるならラッキー、ぐらいの気持ちで挑もうじゃないか。 …ただ1人、経理だけは本気で部費を狙っているみたいだが…。 範囲は、モールまで。 モールの中も入れるがお店は全て閉まってしまうため、ただ建物に入れる、といったところだろうか。 [*前へ][次へ#] [戻る] |