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「ふふ、見せつけてくれますねぇ」
「ツラいぜ…拓慰めてくれー」
「えっ、お、オレ!?」
「うぁ、ご、ごめん幸作っ」
幸作にとって、少しの間だけどいい夢が見れたのは確かだ。
けれどやはり悔しいので、しばらくはこれで2人をからかい遊び尽くそうと思うのであった。
…とはいえ、豊はそんなこと気にするような性格ではないのだが…。
「…アオ」
「んー?」
「久しぶりに今夜、泊まってけよ」
「っ…や、優しくしてくれる…?」
「さぁな、発作が出ねぇ程度にはしてやるよ」
「じゃあ、…いく」
「ゔぁー蒼ぉー!」
「見せつけてくれますねぇ」
ああほんと、彼らの青春はなんて甘酸っぱいのだろうか。
道に迷ってそれでも自分を信じて突き進む。
若い力は、きっとどこまでもいけることだろう。
――END――
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