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「あー!忘れてたもっと早くいえよな!…って何してんだよ早く出ろよ待たせたらダメだぞ!!」
「あ、うん」
めぐるくんが出るんじゃなかったの…?そう思いながら出ると、やっぱりそこにはあの3人がいた。
会長様と、副会長様、荒木くんの3人が。出てきたのが僕で、みんな笑顔を一瞬にして無表情に変えた。
「んだ平凡、めぐるはどうした」
「っ、…い、今、くると…」
「お呼びじゃないんですよね平凡なんて。よくまぁそんな顔でめぐるのそばにいようとしますね」
「めぐるが頷きゃ、今すぐにでも部屋替えしつやるっつーのに…」
「…え…」
「メグはチョー優しいからさぁ、人見知りの奏チャンと離れる気はねぇんだってー。…さっさと人見知りなおしてくんね?」
「ひ…っ」
3人の、睨むような人を見下すような目に、体がすくむ。
知らない、部屋替えの話なんて、僕聞いてないもん…っ。
むしろ、お願いしたいくらいなのに!
ここで、それをいうだけの勇気があれば。たとえばしーくんのことを、仕事のことをいうだけの勇気があれば。
また、ちょっとは何かが変わったのかもしれないけど…僕にそんな勇気なくて、ただ小さく縮こまった。
そこに、カツラとメガネをつけためぐるくんがやってきて、僕はみんなに端へと追いやられる。
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