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2つ目は、料理。
男で料理する人は少ないかもしれない、特にこの学園では。
でも食堂は少し高いし、たくさん人がいて一緒にご飯食べてると落ち着かないんだ。

だから部屋で食べれるように、僕が覚えた。今じゃ夕飯はほぼ僕が作って、一緒に食べてる。
凝ったものも作れるようになったし、将来的にも役立つでしょ?



――ピンポーン

「……あ、」



チャイム。
ちょうど終わって洗っていた手を拭いて、玄関に向かう。
このまま何もなければ誰かお客さんだけど…、



――ガチャ

「…ただいま、カナ」

「お帰りしーくんっ」



勝手に鍵が開けば、幼なじみが帰ってきた証。ふ、と笑って『ただいま』っていってくれた幼なじみに、僕も笑顔で出迎えた。


幼なじみの名前は、勝信司。
幼稚舎以来の幼なじみで、僕はしーくんって呼んでる。
背も高くて、とても男前。
平凡な僕とは大違い。

生徒会の書記もしてるし、頭も運動神経も凄くいいんだよ。
あ、あと、目元の泣きボクロがその…エロいって、みんなに人気があるの。



「いい匂いだな」

「あ、も、もう出来てるんだよっ!手、洗ってきてね。僕用意しちゃうから」

「…クッ、ああ」

「うぇ、な、なに?僕変なこといった?」

「いいや、よく出来た、理想的な嫁だと思ってな」


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あきゅろす。
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