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「長嶋じゃなくてめぐるだってば!それに名前!下は!?」
「め、めぐるくん!3年だから、敬語使おうよっ」
「なんでだよ友達に敬語なんて変だろ!?それに奏も使ってなかったじゃん!」
「ぼ、僕は…幼なじみ、だから…」
「なんだそれ!贔屓だぞっ!おれを仲間外れにしちゃいけないんだっ、だから敬語なんて使わなくていいんだ!!」
…本人が使えって、遠まわしにいったのに…。
どうするんだろうと思ってチラッとしーくんを見上げたら、ちょっと不機嫌そうに眉間にシワを寄せた。
しーくん、親衛隊とか、こううるさいの嫌いだから…。
「っ…おい奏!この人の名前教えろよっ!」
「いっ、た…!ちょ、めぐるくん、痛い…っ」
「カナ…?…なんだこの手、青く変色してるじゃないか」
「あ…」
「シカトすんな!!なぁあんたも!名前教えろよっ」
めぐるくんが掴んだ僕の手首を見て、しーくんの機嫌はさらに下がった。
そして、シカトするなと腕を掴んできためぐるくんを見て、眉を寄せる。きっと、握力が強いことに気づいたんだと思う。
あのしーくんがここまで不機嫌になるの、珍しいもん…。
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