[携帯モード] [URL送信]
26
めぐるくんがやってきて、まだ1週間ちょっと。けれど学園は変わった。変わってしまった。

次の日からめぐるくんにイジメが始まった。下駄箱に画鋲とか、机に落書きとか、そういうちょっと子供じみたもの。まだ初期段階。
でもめぐるくんは強かった。傷つくことなく、周りに『誰だこれしたの!』って問いただしたり、やり返したり。

ぼ、僕は当時、怯えることしか出来なかったから、それは凄いなって思った。


あと、生徒会の皆様が、ほとんどの時間めぐるくんといるようになった。というか、めぐるくんを生徒会室に呼び出してるんだ。
ご飯も一緒に食べてるし、キスされて怒ってたのに会長様がからかうと少し嬉しそうだし。

親衛隊は、解散させられたっていってた。みんな、めぐるくんのこと恨んでる。



それだけならよかったんだけど…めぐるくん、僕まで一緒に連れまわすんだ。
さすがに授業中のはなんとか断ったけど、食事するときは僕のこと呼びにくるし、放課後は生徒会室に一緒にいこう、ってムリヤリ引っ張っていく。

それが、周りを煽って。
最近は僕まで、イジメられてるんだ…。陰口が少し酷くなって、文句の書かれた紙が入ってたり、なんだり。

…めぐるくんはそれに気づいてないみたいだけど…。生徒会の皆様は、きっと気づいてる。


[*前へ][次へ#]

33/156ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!