23
「っ…な、なにすんだ変態やろぉー!!」
――ドゴォッ!
「ぐ…っ、カハッ!」
「おおお、男とチューなんてありえねぇ!うぁーおれのファーストキスがー!!死ね!せっかくダチになってやろうと思ったのに…!」
「っ…な、かなかいい拳持ってんじゃ、ねぇか…っ」
「変態エッチスケベ最低だ!!いくぞ奏っ!!」
「…えっ!?…あ…っ」
な、なんでここで僕のこと思い出すのぉ…!
会長様を思いっきり殴っためぐるくんは、僕の腕を掴んでその場から逃げ去るように外へ出た。
うまい具合に騒ぎの中に身を潜めてたのに、今ので全部台無しだよ…。
敵意を向けてた生徒にも、生徒会の3人にも、多分目をつけられた…。
もう、いや…っ!
◆
「ああ゙ああ゙あ!ヤローとキスなんて最悪だ!」
「だ、大丈夫?めぐるくん…」
「大丈夫じゃねぇ!なんで奏も助けてくれなかったんだ!友達だろ!!」
「ええっ、そ、そんなこといわれても…」
「ゔー天馬のやろー…っ」
食堂を飛び出しためぐるくんは、教室に戻ったあと僕と自分のカバンを持って校舎から出た。
え、と思ってたら寮の自室に戻ってきて、スッゴい文句をいってる。
もしかして、え、サボるの…?
僕も一緒に…?
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!