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「…それで話なんだが、今度の日曜日から、編入生がくることが決まったんだ」

「あ、…それ僕も今日聞いたよ。この部屋、くるんだよね…?」

「聞いてたか、なら話は早い。その、まさに部屋のことについてなんだが…」

「…しーくん、どうするの…?」

「その編入生次第ともいえるが、落ち着くまで、そいつが信頼出来るかハッキリするまで、一応出て行こうと思ってる」



やっぱり、そうかぁ…。
予想はしてたけど、しーくんがいなくなっちゃうのはやっぱ寂しくて、僕は小さく頷いた。

そしたらしーくんがすぐ隣まできて、僕を膝の上に抱っこしてくれる。
ぎゅーって、僕も甘えた。



「会えなく、なるの…?」

「そんなことない。今までここで会えてたからしなかっただけで、学校でも会うようにすればいい」

「し、親衛隊の人たち、大丈夫…?」

「大丈夫だ。俺がカナを守る」

「えへへ、じゃあ、ガマンする。しーくんだって、ガマンしてくれてるん、だよね…?」



僕だけじゃないよね?と不安になって下から見上げたら、おでこにチュッてされて『当たり前だろ』って。

よかった、ならいいんだ。
これを機に捨てられるんじゃって、少し怖かっただけだから。


毎日会えなくなって、一緒にお風呂入ったり寝ることが出来ないのは寂しいけど…。


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