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「…おいどうした彼方。顔色わりぃぞ」
「ええ、ちょっと…」
「あ?珍しいじゃねぇか、彼方が体調崩すなんざ」
「なりますよそりゃ…朝から目の前で特大ステーキにラーメンにA定食にヨーグルト4人前食べられてごらんなさい。僕、頼んだものの半分しか食べれませんでしたよ…」
「……お前…」
え、ちょ、なんなんその変なもん見る目は!ウチは人よりちょーっと多く食べるだけやん。
しかも朝やから少なめやし…ヨーグルトも食うてええ感じに栄養とってるんやで?
あーまぁ…彼方先輩が残したんももろたけど。
「ちゃんと食った分膨れてんのか…?」
――サワッ
「ひぎゃっ!?…な、何すんねんっ」
「お、膨れてる。…クク、妊娠したみてぇだな」
「アホかウチはせんわ!させる方やっ」
「俺がいっぱい注いで孕ませてやるぜ?」
「ギャーここに変態がおりますぅう!絶対ウチより質悪いでっ」
残念やけどウチはニヤリ顔で人を孕ませたり出来へんし!
女おらんっちゅーても男相手にこらセクハラやんっ。
腹ぁ撫でてそのまま腰からケツ触ってくる会長を突き飛ばして、彼方先輩の後ろに隠れた。
男子校恐ろしや…ああ、こん人だけが唯一の癒やしや…男やけど。
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