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「僕は細田伊織。理央の同室なんだ、挨拶代わりに写メいーい?」
「あ゙?」
「あ゙?じゃないだろっ!…伊織は写真が好きらしいからいいじゃん、な?」
「……理央、知らない…?」
――ピクッ
「あーっと!話すときは僕からいうからワン…赤塚は黙ってて!」
ワンコを叱る理央には萌えたけど、その先はいわせないいい!あれだ、親衛隊のことをいうつもりだったはず…それは時期を見て僕からいうもん、…キモッ。とにかくあの赤塚に楯突いちゃったけど、いい具合にこっち向いてくれたからデジカメで一枚!んん、正面は高く売れるぞーっ。
それからケータイでも撮っておく。ちょーっと体を引いて理央も入れたり、保との睨みあい(してない)を撮ったり、…あ、理央の首傾げる姿いただきっ。ふはは、攻めへの餌にしてやろ。
「俺は向井保…っていっても知ってるよな、同室だし」
「へー、克己と保、同室なんだ…」
「…赤塚。…理央、オレの…」
「俺はものじゃありません!…っときたきた。ありがとうございますっ」
『えっ、い、いえ…っ』
キタキタ俺のモノ発言にウェイターへのお礼!もちろんそこはムービーでバッチリ収めさせてもらいましたがなにか?つかサンドイッチか…僕のオムライスって声は残念ながら届かなかったみたいだ。両手で持つのも可愛いから許すけど。
「いっただっきまー、」
――ザワッ
「……あ?なんだなんだ?」
「っ、うはぁキタコレ!ちょ、僕かくに、いやっ、みた…っ、どどどどうしよう保…!」
ついにやってきた生徒会ー!!ここで大人しく成り行きを見ていたいけどでも僕には写真を撮るという使命が…っ…あああどうしたらいいんだ僕はっ。
「落ち着け!今日は大人しくしてろ、それがいい」
「ううう、うん!ハァハァッ」
「…っ…い、伊織…大丈夫ですか…?」
ダメ、呼吸困難になりそうハァハァ。だって小説や漫画でしか見たことない展開が今から起きようとしてんだよ!?興奮せずにいられるかーってなに勝手に食べ進めてんの理央!ちょ、リスみたいで可愛い一枚もらいっ。
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