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「祐奈……ごめんな…でも俺は、祐奈のこと誰よりも好いとうたよ…
ただ……
本当にごめんな…」
「いいよ、いいよ。ほら早く行きな。」
私は涙んこらえつつ、仁王の背中を押しながら言った。
「本当にごめんな…祐奈…」
仁王は小走りしながら言ってきた。
「仁王、こういう時は“ありがとう”って言うんだよ!!」
「………!ありがとうな!!祐奈」
仁王はそう言って前を向き凄い速さで走って行った。
私はボーっと仁王の後ろ姿を眺めていた。
仁王の姿が見えなくなると、頬に雪とは違うなにかが伝った。
私は泣いていた。
沢山の人が行き交う中、私は一人で泣いていた。
ただ、ただ、仁王の事を思いながら。
雪の上のキミ
(アナタの幸せを願っているから)
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