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微睡みの幸福(夢主+?)日記ログ




 風が白いカーテンを揺らし、彼女の明るい色の髪を浮かせる。
 その髪が彼女の顔にかからないよう梳かして緩く撫でる。


 ゆるく。ゆるく。


 白いシーツに身を沈めている彼女は猫のように身体を丸めて眠っている。まるで外界の全てからその身を護るように。
 我が身を包んでいる彼女のその手に、己れのそれを重ねる。



「・・・・・・ん・・・」



 窓から差し込む光が彼女の頬を叩き、睫毛がピクリと動いた。



「・・・・・・・・・え?」



 開かれた瞼から濡れた黒曜石が現れ、自分に焦点を合わせる。虚ろだった瞳がみるみる輝き自分を写し出す瞬間はとてもいとおしい。



「・・・あっ!ご、ごめんなさい」



 ようやく覚醒した彼女は、自分が相手の膝を陣取っていたことに気付き、慌てて身を起こそうとする。
 それを、片手で彼女の肩を押さえることで止める。そのまま手に力を込めて、もう一度、ゆっくりと彼女を引き寄せ膝の上に彼女の頭を乗せさせる。

 パチクリと不思議そうな視線とかち合う。
 2、3回目を瞬かせてからおずおずと彼女が口を開く。



「・・・ひざ、しびれない?」



 少し恥ずかしそうなその表情に思わず笑みが浮かぶ。
 大丈夫だと告げれば、安心したのか、彼女はゆっくりと破顔し、膝に頬を擦り寄せる。本当に猫みたいだ。
 調子に乗って太ももにすりすりと甘えるのが擽ったくて、頭を撫でることで諌める。と、先ほどの潮らしさとはうって変わって、愉しいそうな声をたてるものだからまったくもって憎たらしいことこの上ない。







 
              ひ
 みの
 (ゆるく。ゆるく。ゆれる。)










日記ログですー。
甘いものが書きたくなるとこの2人になります。ていうか素直に甘く出来るのがこの2人しかいないというか・・・。
そもそもこれを甘いと称していいのだろうか。←



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