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 ちょこん、と座り、あーうーいいながら周りを見渡す紅葉に、睨みをきかせながら内心悶える若葉。少し異様な組み合わせだ。


「暑うないかー…?」

「んっ!」

「……平和やのぉ…」


(……組入っとるもんのいうことやないか)


 裏に足を踏み入れて1年、未だ帳簿の整理などしかやらせてもらってないが。腕を紅葉のお腹に回しながら、若葉は顔を上に向けて目を閉じた。こんなに穏やかな時間、いつ以来だろうか…。


『あらあら、わっかいパパやねーぇ』

「………あ゙?」

『育児休暇でもとっとるん?ええわぁ、うちの旦那もしてくれへんやろか』

「なんやオバハン」

『お姉さんゆうてぇな。育児仲間やん』


 突然話しかけてきた、こちらも同じく赤ん坊を抱いた女の人。若葉はうざそうに邪険に接するも、相手は気にしてないらしく図々しくも横に座ってきた。もとが怖い顔をしてるため、こうして普通に接してくる人なんて珍しい。若葉は少し驚いたように、でも迷惑そうに女の人を見た。

 そして、腕に抱いている赤ん坊も。




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あきゅろす。
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