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 今もカップラーメンを適当に食べ、自分の布団へ寝かせた紅葉の横に寝っ転がったところだ。今までムダに整えられていた髪はクテッとしていて、このままじゃ太るかもな、なんて考えながら紅葉のプニプニほっぺを突っついてみる。


「うゅ…」

「……柔らけぇ」

「ん……ん、ちゅう…っ」

「うお、何やっ!?」


 紅葉の体が少し横を向いたと思ったら、人差し指をガッチリ掴まれちゅうちゅうと吸い出した。こんなことをされると思ってもみなかったのか、若葉は起き上がってギョッとしたように紅葉を見る。


「んぅ、ん…ぅ」

「吸い付く力…強すぎんのとちゃうか…?」


 赤ん坊のわりに力強く吸い付いてくる紅葉の口の中。器用に舌まで使っていて、若葉は面白くなったのかしばらくそのまま指を吸わせていた。だが指を吸うという行為は何も生まない。紅葉はついにお腹が空いたと泣き出してしまった。


「メシやったんか…!」

「おんぎゃーっ、うぁぁーっ」

「あー今作るさかい静かに待っとりぃ!」


(やっぱガキはよぉ分からんわっ)




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