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「ここでのルールはただ一つ。学園の中ではチームは関係ない。仲良くするしないはそっちの勝手だけど、チームとしての抗争だけは許さない」
「はい、もちろんッス」
「……うん。残り少ないけど、楽しんでくれな」
「それじゃそろそろ…」
──コンコン
「ああ、来たみたいだね。……どうぞー」
誰か来る予定だったのか?
立ち上がろうとした俺ら3人を再び座らせ、扉の方へ笑顔を向けた。
「失礼します、3ー2 高見澤瑛太です。お呼びでしょうかりじ…ちょ……っ!?」
「瑛太…!?」
「な、何でっ…え、どうしてっ!?」
前髪はおろしているが、瑛太の声を聞き間違えるわけがねぇ。
ピッチリと制服を着こなした瑛太が、理事長室へ入ってきた。
まさか、
まさかこんなとこで会えるとはな。
* * *
「……あれ…もしかして知らなかった…?俺はてっきり知ってるもんだと…」
「し、知らないですよ!えっ…あれ、じゃあこの間学校を見にきてたカッコイい人って…」
「……あー…多分俺だ」
「っ…どーして!?どうしてアンタがいるんだよっ。どうしていってくれなかったの…!何でこんなことにっ」
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