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「そうですか…やはり2人きりにさせるべきではなかったですね。今落ち着くものを何かいれましょう」
「ごめんなさい…」
(全く、灰狼は何をしているんでしょう…)
紫烏とのこともそうだけど、
辰巳のことも結構キた。
結局この日、辰巳は顔を見せずオレは寮に戻ることになったんだ。
弘樹を見ても、この心が安らぐことは…なかった。
▼辰巳side
『今日はどうしたんですか?全く、来ないなら来ないで先にいってくれませんと』
「いや、悪かった。こっちにも色々あんだよ」
『それは分かりますが…せめて黒蝶にくらいは連絡を入れてあげて下さいよ?』
「………は?」
『……紫烏が、来たんですよ』
夜、白虎からの電話に少し驚きながらも、今日行かなかった説教を喰らっていた。
……はずなのに、なぜソイツの名前が出てくる?
紫烏、誰よりも確かな情報を持つソイツを、俺が入れた。
使えると思ったからだ。
確かに使えるが…アイツは立場を勘違いしてやがる。
オマケに瑛太を…多分普通じゃねぇ目で見てやがるしな。
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