3
あ、コイツ、同室の前田 弘樹。
もう3年目ってことでオレの中では親友ぐらいな勢いの……初めての友達。
ショートの髪はちょっと茶色で、背もオレより少ーし高いくらい。
美形ばっかのcolorsや生徒会に比べると普通な顔だけど、どことなくカッコイいし親しみやすい。
「ゆっくりって…colorsの方はいかねぇの?」
「あー…うん、少し休んどきたいし」
「んじゃあさ、ゲームしようぜ!次ボスなんだよなー」
「……それ、オレに手伝えっていってる?」
「………はい」
「っ…はは、いーよ別に。暇だし」
バーカ、なんて笑いながらテレビの前に2人で座る。
弘樹は、オレがcolorsに入っていることを知ってる。
というか入ってから友達になったし。
ついでに前髪も部屋の中ではあげてるから、黒蝶を知ってる人ならすぐバレるだろう。
「つかさ、エータがいない間俺寂しかったんだぜぇ?」
「えー?」
「1人で毎日ゲームとか想像してみろよ!虚しくね!?」
「………うん、虚しいね」
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