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でもいくら辰巳が怒鳴ったところで、野次馬が減るわけでもなければ、この気持ち悪さがなくなるわけでもなかった。
ガマンガマン、そう言い聞かせて自分の席につき、弘樹と軽く話す。
ああもう、ほんとは辰巳とももっと話したいのに。
「そーそー、休んでた間のノートなんだけどさ、…俺のでい?」
「あー…まぁ、ないよりは」
「だ、だよなー!いやー昨日タッツーにはいらねぇって突き返されてよぉ」
「だって弘樹の字汚いし、しょうがないんじゃない?」
「な、なんだとーっ!?」
ははっ、ホントに何で、弘樹は大丈夫そうなのに…。
それからその日はノート写しに時間を使い、他のことを気にする暇もなく1日が終わった。
触れない、うまく喋れない以外は特に変わったこともなく、そのまま2・3日が過ぎていく。
時々様子を見にキングたちが来るも、やっぱり前みたいに触れることはなくなった。
………でも、周りの目は、確実に変わってきていたんだ。
「瑛太、」
「……え?」
「俺このあと呼ばれてっから、前田と先帰ってくれ」
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