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オレのせいで、傷つけて。

でも、
でもでも、こんなオレを、嫌わないで…見捨てないで。


オレにはあなたしかいないんです。




この日もイルカを強く抱いて眠りにつき、夜中に起きることなく朝を迎えることとなった。






──ザワッ

『……え、あれ黒蝶…だよね?』
『何で戻ってんの?』
『つか何日ぶりだ、見んの』

『ね、なんか…2人の雰囲気暗くない?』



「っ…」


「大丈夫だ、瑛太……大丈夫」



食堂でも酷かったが、学校へ来ても周りの視線が凄い。
辰巳がきたばかりのときのようにみんなが見てきて、正直吐きそうなほど気持ち悪い。

見た目のせいも、あるのかもしれないけど。


あげていた前髪は、前のように放置のままだし、少し見えている右頬は赤みがある。

何よりも、3人で歩いているのに1人でいるようなこの距離。それが周りを余計煽ってるみたいだ。



「やな思い、させて…ごめん」


「あ?…やな思いしてんのは瑛太だろ」


「ごめん…」


「……チッ、てめぇらこっち見てんじゃねぇ!」


『『うわ…っ!』』



それから、辰巳の甘さを利用してごめん。



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