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1人で大丈夫じゃないことがないだろうけど、でも聞きたくなった。
俯きながらバカなことを問いかけてみるとククッと笑う声がし、そしてこういってくれたんだ。
「そりゃ何もなかった…つーかちびっこいのがウザかったけど。でも寂しかったぜ?」
「っ、あ…そ、そりゃモテて大変だったようでっ」
「……嫉妬か?」
「し、知らない!」
「っ…クク、」
ああ、もう、そんな嬉しそうに笑わないで。
オレはまだ辰巳を触ることも、ジッと見つめることも出来ないっていうのに……オレの言葉1つで、そんな声出さないで…。
顔は辰巳には見えてないはずだけど、もしかしたら赤くなった耳でも見えていたのかもしれない。
辰巳をまとう空気が少し安心したものになり、居たたまれなくなったオレは自分の部屋に逃げ込んだ。
……分かってた。
少なからず、…いや、とても辰巳を傷つけ、不安にさせていたことに。
だからいつもと同じ口調で返しただけで、あんな安心してたんだ。
「ぅくっ…ごめん、辰巳…っ」
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