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「すぐ来るってよー」


「あ、そか。…うん」



その言葉通り、辰巳はすぐやってきた。

呼んでおいてまともに顔が見れないとか、オレはどんだけ弱いんだろうか。
それでもすぐそこに辰巳がいてくれて、嬉しくなった。


矛盾、しすぎている。
嫌われてもおかしくないこと、してるのに。



「1人で大丈夫だったか?」


「うん、ゲームしてた、し」


「明日は大丈夫そうか?」


「…どうだろ。…はは、頑張ってはみるけど…」


「おー、ムリはすんなよ」



どこまでも優しい声。
その声をもっとよく聞きたくて、目を瞑って静かに頷いた。

…といっても前髪をおろしてるせいで、目の方は分かってないだろうけど。


それから、主に弘樹が喋ることになってしまった夕飯を終え、食器を片付けてテレビを見てる2人のもとに戻った。

……うん、その、距離があるのは仕方のないことだと目を瞑ってほしい。



「頬の傷はどうだ?」


「あー…とっても大丈夫、だと思う…」


「そうか、それは良かった」


「た、つみは…?」


「んぁ?」


「辰巳、は…1人で大丈夫、だったわけ…?」



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あきゅろす。
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