[携帯モード] [URL送信]
16



「っ、ぎゃああああーっ!!」

「っ──!?」



な、な、なにっ…!?
今の悲鳴、弘樹の声じゃん!

慌ててベッドから飛び降りて声のしたキッチンの方へ向かった。
え、つか弘樹がキッチンって何で?!



「だ、大丈夫っ!?」


「え、エータ!見てくれよこれっ…初めてのホットケーキが真っ黒焦げに…!!」


「はっ…はあ!?焦げたって…ビックリさせないでよ…」


「一大事だろーがっ」


「うるさいヘタクソッ」



全く、もっと凄いことになってるのかと思ったし。
料理なんてしないくせにムダにいじるから失敗するんだよ…。

隠しもせず盛大にため息をついてやったら、弘樹は言い返すわけでもなく少しシュンとしてしまった。


……いいすぎた…?



「……しょーがねぇじゃん…部屋で食おうと思ったら作んなきゃだしよ…腹減ったし、ホットケーキミックスあったし」


「何で部屋……っ、!? ぁ…え…?」


「たまにはいーじゃんか、な?ってことでエータ、交代だ」


「………うん。今、作る…」


「おうっ」



[*前へ][次へ#]

16/65ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!