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とにかく喉が痛い。
水を飲もうと部屋を出て、キッチンへ向かった。

……弘樹は寝てんのかな。
辰巳は…部屋、戻ったのだろうか…?



「………あ、」



机の上に置かれたおにぎりに目がいった。
一瞬弘樹が作ってくれたのかと思ったけど、2人分あることから、恐らく辰巳が作ってくれたやつだと思う。

弘樹、夕飯食べてないのか…?


お腹も空いてたから、それももらうことにした。




……夜寝ているときも、1人でいるときも、決して怖いとは思わない。
アイツが付きまとってくるのは…人に触れたときだ。

夜、安心して寝れるのに、
昼、人が怖くて出歩けない。
最悪。


最悪だよ、ほんと…そのせいで辰巳にツラい思いをさせてるんだから。



「好き、なのに…っ…」



こんなにも、こんなにも辰巳を想っているのに。障られることが怖いだなんて俺はヤな奴だ。

ちゃんとオレの好物が握られたおにぎりも凄く美味しくて、でも少しだけ、しょっぱかった。



ねぇ辰巳、

泣いても泣いても、

泣き足りないよ…。





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あきゅろす。
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