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凄く、凄く嬉しいよ。

でも同時に自分を恨んだ。
あのとき物欲しそうに見ていなければ、あんな目には合わなかったのに…と。


それに、無くしたと思っていたストラップも一緒に置いてあった。
オレはそれを手にとり、今一度ケータイに結びつける。

今度は、簡単につけることが出来た。



そのケータイを枕元に置き、イルカのぬいぐるみを抱き寄せて目を瞑る。

辰巳、ごめん、ごめんね…あと少しだけ、心を落ち着かせる時間を下さい。



▼辰巳side


「な、なぁ…エータ、マジ大丈夫か…?」


「……大丈夫じゃねぇ…けど、アイツに今は触れんな」


「え、一緒にいた方がいいんじゃ…」


「いや、今は1人の方がいいみてぇだし…まぁ、でも、前田なら大丈夫かもな」



邪な思いを持たねぇ、"心友" のコイツなら。

それはすげぇ悔しいことだが、瑛太のためなら仕方ねぇ。
俺が我慢すりゃいい話しだ。



「タッツーも…大丈夫か?すげーツラそうな顔してんだけど」


「………部屋、戻る」


「え? あ、おう…」


「何かあったら呼んでくれ」



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