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辰巳の部屋で目が覚めてから2日。2日だけ学校を休んで、寮に戻ることにした。

この2日間、辰巳は声をかけてくるもののオレに触れてくることはなく、夜、オレが寝たと思ったのだろう辰巳は外へ出て行った。


白虎さんから電話がきて、colorsを引き連れて族を潰してるとかなんとか。
もう、申し訳なさすぎてどうしていいか分からなくなる。

でも白虎さんはオレに何があったのか知っていて、ただ励ましてくれた。
けれど気持ちは晴れることなく、辰巳との隙間も塞がることはない。



「……本堂学園まで」

『はい、本堂学園ね』



人が怖いといったオレを気遣ってか、学園までは電車やバスではなくタクシーで向かうことに。


お尻はまだジクジクと痛むけど治りつつあるし、殴られた方の頬は腫れも引いてきた。

右頬はまだカサブタにもなっていないからガーゼが目立つかもだけど、だいぶ "体" はよくなってきてる。



「………」

「………」



無言が、こんなにも息苦しいものだとは思わなかった。
タクシーが、こんなにも広いもんだとは思わなかった。



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